「回り道の経験も、すべて今につながっている」〜イラストレーター【はー】〜
目次
今回は、イラストレーターとして活動するはーさんに、イラストを仕事にしたきっかけや案件の獲得方法、SNS運用、技術向上のために意識していることなどを伺いました。
接客業からイラスト・デザイン業界への転職を経験したはーさんが、これまでの経験をどのように現在の活動へ活かしているのかについてもお話しいただいています。
これからイラストレーターを目指したい方や、イラストを仕事につなげたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
はーさんプロフィール
イラストレーターとして、VTuber・Vライバー関連のイラストやサムネイル用イラストなどを制作。接客業やイラスト・デザイン会社での経験を活かしながら、幅広く活動されています。
X(旧Twitter): https://x.com/HaL_ka_Dai
① イラストレーターになるまで
イラストレーター活動を始める前は、どのようなお仕事や活動をされていましたか?
社会人になってからは、新卒で入社した会社で接客業をしていました。
当時、イラストはあくまで趣味として描いており、主にアナログの水彩画を制作していました。
イラストレーターを目指したきっかけや、専業・本格的に活動しようと思ったタイミングを教えてください。
コロナ禍でふさぎ込んでいた時期に、以前から友人に勧められて知っていたVTuberを、これまで以上に見るようになったことがきっかけです。
VTuberのファンアートを描く中で、デジタルでイラストを描く楽しさを知り、次第に「イラストを仕事にしたい」と考えるようになりました。
イラストレーターとして活動を始めた当初、どのような壁や苦労がありましたか?
最初は、正社員としてイラストやデザインに関われる会社を探していました。
しかし、そもそもの募集数が少なく、地方に住んでいたため、地元に限定すると求人はほとんどありませんでした。
さらに、異業種からの転職だったため、実務経験を必須としていない会社を探すことにも苦労しました。
② 案件獲得・仕事につなげる方法
最初にイラストの仕事を獲得したきっかけを教えてください。
VTuberのファンアートを継続して描いていたことで、少しずつ自分のイラストを知っていただけるようになりました。
その活動をきっかけに、サムネイル用イラストのお仕事をご依頼いただいたことが、最初の案件獲得につながりました。
仕事を増やしていくために、具体的に取り組んだことはありますか?
転職後、イラスト・デザイン系の会社に数年間所属することができました。
そこで築いた人脈や、仕事を通して学んだ営業の知識を、現在の活動にも活かしている部分が大きいです。
仕事につながりやすいポートフォリオ作りで意識していることはありますか?
現在はポートフォリオを公開していませんが、制作していた際は、ほかの方に見てもらい、アドバイスをいただくようにしていました。
自分だけで判断するのではなく、見る方の目線で魅力的に感じられるか、分かりやすく見やすい構成になっているかを、客観的に確認してもらうことが大切だと思います。
仕事を受ける際に「この人に依頼したい」と思ってもらうために意識していることはありますか?
連絡や返信をきちんと行うことを大切にしています。
また、確実に守れる納期を設定し、必ず遵守することも意識しています。可能であれば、予定していた納期よりも前倒しで提出できるよう心がけています。
③ X(旧Twitter)などのSNS運用について
Xで発信を始めた当初、フォロワーを増やすために取り組んだことを教えてください。
フォロワーを増やすことを目的に、特別な取り組みをしていたわけではありません。
自分が描きたいと思ったものをコンスタントに描き、SNSに投稿することを続けてきました。その積み重ねが、現在の活動につながっているのだと思います。
現在、SNS運用で意識していることはありますか?
ネガティブなことは、できるだけ発信しないようにしています。
また、投稿内容に不適切な表現が含まれていないか、意図していない受け取られ方をする可能性がないかを、投稿前に確認しています。
発信するか迷った内容は、一度下書きに保存して、少し時間を置いてから改めて判断することもあります。
イラストの投稿時間や頻度も意識した方がよいとは思っていますが、実際には完成した嬉しさから、すぐに投稿することがほとんどです。
イラストレーターがSNSで伸びるために、やった方がいいこと・逆にやらなくてもいいことはありますか?
SNSを運用すること自体がプレッシャーになり、イラストを描くことが楽しくなくなってしまっては、元も子もありません。
あまり気負いすぎず、自分が楽しいと思えることを続けていくのがよいのではないかと思います。
④ イラスト技術・成長について
イラストの技術を伸ばすために、これまでどのような努力や練習をしてきましたか?
毎日、イラストを描く時間を作るようにしています。
また、YouTubeでイラストの添削動画や技術解説動画などを見て、制作に活かすことも多いです。
イラストを描き始めた頃と現在で、絵を描く時に意識するポイントはどのように変わりましたか?
以前はキャンバスを大きく拡大し、細かい部分ばかりを気にしながら描いていたように思います。
最近は、縮小して全体を見たときの印象を重視するようになりました。
まずは全体のバランスを整えた上で、一番目立たせたい部分や、あえて印象を弱めたい部分をじっくり調整する時間が長くなっています。
上達するためには「量」と「質」のどちらが重要だと思いますか?
量と質の両方を兼ねられるのが理想だと思います。
ただ、イラストを完成まで仕上げる経験を数多く積むという意味では、私自身がこれまで取り組んできたのは「量」だったと思います。
私は、練習のためだけに絵を描くことがあまり得意ではありません。そのため、描きたいイラストを制作する中に、試してみたい技法や練習したい内容を取り入れ、最後まで完成させることが多かったです。
⑤ プロとして活動する上で
イラストレーターとして活動する上で、普段から意識していることはありますか?
過去の作品も含めて、自分のイラストを卑下しないようにしています。
過去と比較すれば、現在の方が技術的に成長しているのはもちろんですが、過去のイラストには、その当時ならではの良さがあります。
また、その頃から私のイラストを好きだと言ってくださっている方の気持ちも、大切にしたいと思っています。
これからも謙虚な気持ちを持ち、さらに成長していきたいと考えていますが、その気持ちが強すぎるあまり、自分の作品を下げるような発言はしないように気をつけています。
それは、作品を見てくださる方や、ご依頼くださる方に対しても失礼になってしまうと考えているためです。
クライアントワークで大切にしていることを教えてください。
感謝の気持ちは、伝えたいと思ったタイミングで、きちんと言葉にして伝えるようにしています。
個人・企業を問わず、納品物を提出した際に、感想や嬉しい言葉を添えてくださる方が本当に多く、いつもありがたいと感じています。
私自身も、そのような嬉しい言葉や感謝の気持ちを、相手の方にお返しできるよう努めていきたいと思っています。
長く活動し続けるために必要だと思うことはありますか?
継続的にご依頼くださる方と、良好な関係を続けていくことが大切だと思います。
それに加えて、最近は長く活動するためには、体力もかなり必要だと感じています。
イラストレーターは家にこもる生活になりやすいため、外に出る機会を作ったり、自宅でできる運動を習慣にしたりすることも必要だと思います。
ちなみに、私は最近フラフープを始めました(笑)。
⑥ VTuber・Vライバー活動について
イラストレーター自身がVTuber・Vライバーとして活動するケースも増えていますが、このような活動についてどう思いますか?
イラストレーター自身がVTuberやVライバーとして活動することは、とてもよいことだと思います。
実際に自分が配信活動を経験することで、VTuberやVライバーの方からイラストのお仕事をご依頼いただいた際に、より解像度の高い提案ができるようになると考えています。
また、活動者側の立場や悩みを理解し、相手に寄り添いながら相談に乗れることも、大きな強みになると思います。
⑦ これからイラストレーターを目指す方へ
これからイラストレーターを目指す方へ、今から始めるなら何を優先して取り組むべきだと思いますか?
私はかなり回り道をして、現在の活動にたどり着きました。
しかし、その途中で経験したイラストとはまったく異なる仕事や出来事も、現在の活動に活きていると感じることが多くあります。
さまざまなものを見たり、聴いたりしながら自分の経験値を増やし、その上で描くことを続けていくことが大切だと思います。
アイデアは、自分の中に蓄積されたものからしか生まれません。そのため、イラストを描くことだけでなく、日頃からさまざまなものに触れ、インプットすることも大切です。
これは自分自身への戒めでもあります。
私もまだ駆け出しなので、これからイラストレーターを目指す皆さんと一緒に頑張っていきたいです!
はーさんの最新作品や活動情報は、公式SNSからご覧いただけます。